調整と言っても、今回のSRA(スーパーラドアンテナ)にはバキュームコンデンサを抱かせてありますから、これで共振周波数を調整、インピーダンンス変換はいつも通りリンクコイル調整するだけです。
室外に出せない(設置場所が無い)ので、室内での調整になりますが、あっけなく終わってしまいました。
AA-200は測定するバンド幅を自由に変えられますから、今回の場合ですと、300KHzを中心に±200KHzでスキャンをして共振周波数を測定し、コンデンサを可変して136KHzに持って行きました。
2Fシャックの隣室(工作室)に置いて調整
136KHz±25KHzでの測定結果
中心でのSWR:1.02 1.5以下の帯域:約4KHz
調整時間約15分で終了!
勿論、これは私の腕のせいではなく、測定器のお陰です(笑)
136KHz±6KHzでのSWR 綺麗なカーブです。
並列共振独特のカーブになっています。(R=最大、jX=0)
非常に驚いたのは、そのS/N比の良さです。別の場所にある25mロングワイヤーで日中に受信するとS+10dbのノイズが聞こえます。諸OMの情報からも都市部での生活ノイズの多さを指摘されており、専用の受信アンテナを推奨されています。
調整当日、夜10-12時の間のノイズレベルはS4-5で、調整失敗しているのかと心配になったほどです。また、翌日の昼間ではノイズレベルが1!本当に自身の技術レベルを考えると心配になってしまいます。しかし、同じ自宅のCP-6ではノイズすら聞こえませんから、これでいいのだと自分に言い聞かせました。
SRAは等価的に並列共振回路ですから、アンテナ自体があたかもBPFを入れているように働いているように感じます。3.5MHzでもS/Nの良さは判っていましたが、135KHzではノイズそのものが3.5MHzなどとは比較にならない程多すぎるので、その特性が際立ったのではないか?と思っていますが真偽のほどは不明です。