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今迄、試作・実験してきたスーパーラドと考え方や作り方はほぼ同じです。ただ、周波数が低いために大きなサイズになっているだけです。工作自体に難しそうな点はなさそうなので、実際に作ってみることにします。
【使った材料】
出来る限り特殊な材料は使わない方向で揃えました。
総予算は¥20,000円強といった処でしょうか。
製作自体は難しくありません。簡単な工作の部類です。
シリンダは50cm×180cmのアルミ板をアルミ加工屋さんで調達する予定でしたが、ふとホームセンターに寄ってみたら、455×910m/mの既成品がありました。これなら、追試される方も容易に入手出来るはずと思い、急遽、変更することにしました。
(ユニホビー素材シリーズ HA349 アルミ平板0.3×455×910m/m)
アルミ板に両面テープを貼ります。2枚目の板の両面テープは重ねた時の導通の邪魔にならないように多少内側に貼っておきます。
0.3m/mという厚さですが、写真のようにタオルを手に持ってこするように貼っていくと、割と簡単にきれいに貼れます。
重ね合わせ部分はポリカ製のビスナットで結合します。(アルミ製のビスナットの方がいいかもしれません)結合部分は上からアルミテープを貼ります。
今回使った自在ブッシュはTAKACHIのJB-32Nというものです。全長25cmで山が88個あり、88-9回巻けるブッシュです。シリンダ直下に貼っていきます。
コイル銅線は全長が150m前後になりそうなので、これを継ぎ目無く巻くには市販で手に入る1Kg重量売りのものでは賄えないため、2Kgの銅線を別途にネットで入手しました。これを巻く作業は少々大変です。誰かアシスタントが1人居るといいのですが、居ない場合は気合で(笑)
気合で一気に巻き上げ。流石に終わったら腕が上がらなくなりました^^;
給電方法はタップ式とリンクコイル式がありますが、比較的簡単にインピーダンス変換が出来るリンクコイル式を採用しました。どれ位巻けば良いのか見当が付かないので、とりあえず4回巻きにしておき、後でカットアンドトライすることにしました。1.5C2V同軸をファラデーシールド状態で使用します。(ホット側芯線、コールド側芯線+網線)
共振コイル上に透明塩ビシート(幅5cm)を装着
1.5C2Vを4T。結束バンドで固定。
給電コイルの幅に合わせて塩ビシートに穴を開けて結束。養生テープで仮止めしておくと作業がやり易い。
135KHz帯では測定器が問題で、市販品がありませんから最低限共振周波数を特定する測定器(測定法)とインピーダンスを知る測定器が必要でしたので、これらを自作するなりしてからゆっくりとやるつもりだったのですが、ちょっと事情が変わりました。
第一は、既にこの周波数帯で実績を挙げておられるOM諸氏からQSOの打診があったこと、135KHzが測定可能なアンテナアナライザー(リグエキスパート社 AA-200/現在は生産終了)が入手出来たからです。
AA-200(0.1-200MHz)
こうなると、測定器がまだ・・などとグズグズと言い訳をして引き伸ばす作戦の言い訳部分が無くなってしまったのです(笑)そこで、追加Cの自作等は後回しにすることにして、オークションで落としていた放送機器の真空コンデンサを取り外し、さっさと形にしてしまう方向にします。
このコンデンサにはステッピングモーターが付いていたのですが、よく見ると5相タイプらしくドライバを別途用意するのも容易ではなさそうなので、モーターは取り外してしまいました。COMET製300-500pF 10KV/6KV (実測:80-520pF)
真空コンデンサの取付。透明の塩ビ板に組み上げた様子。
共振周波数はシャフトを手動で回して調整。
内部の様子です。
コイルホット側-真空コンデンサの結線はもっと太いものの方が良いかもしれませんが、手持ちにありませんでしたので、取りあえず1.2m/m銅線で結線してあります。
一応形だけは完成しました。